「気」は目に見えない空気のような性質があり、温まると上昇しやすく、呼吸によっても取り込まれます。「気」は身体の中で飲食物と合わさって、身体を動かすエネルギーや身体を構成する血や骨、筋肉などになるとされています。
「気」は多ければ多いほど良いというものではなく、過度な状態のことを「実証」と呼び、頭痛やめまい、立ちくらみなどの原因となることがあります。一方、「気」の流れが滞った状態を「虚証」といい、体調不良や疲れが出やすくなります。
つまり、「気」は「実証」と「虚証」のいずれにも偏ることなく、「中庸」のバランスを取ることが大切です。「気」の流れは川の流れにも似ており、一定の速度で身体をめぐり、自己免疫力を維持しています。ダムのようにせき止められたり、鉄砲水のような悪影響をもたらしたりしないよう、施術で「気」を整えていきましょう。